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色々なことを勝手に想像&妄想。


by song-of-imagine
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階下の騒音


僕は2階建てアパートの2階に住んでいます。
当然、僕の部屋の下には1階の部屋があるわけです。
昨日のこと、その1階の部屋で事件が起こっていました。

昨日、僕は部屋で夕食を食べていました。
大体7時くらいでしょうか。
下の部屋から4~5人の人間の話し声が聞こえてきました。
まあ、話し声といっても既に騒音レベルではあったのですが。
僕はすぐに予想できました。
「これからもっと、うるさくなるな」と。


下の部屋の住人は今年の4月に越してきた男子学生です。
今の時代、どこのアパートでもたいていはそうでしょうが、引越しの挨拶なんてものは行った事もなければ来た事もありません。
というか、挨拶しないことが慣例になっています。
そのため、僕は階下の住人と直接会ったことはありません。
しかし、1度見かけたことはありました。
2ch用語で言うところの『DQN』という感じでした。
引越し後1ヶ月たっても、カーテンをかけていないことからもそれが分かると思います。


大学生というのは、休日になると誰かの家に集まって酒を飲んだりするものです。
いわゆる宅飲みというやつですね。
僕もよくやるので分かるのですが、はじめは周りへの気配りもあって静かにするように心がけます。
しかし、アルコールというのはその辺の気配りも奪ってしまうようで後半になると、どうしてもうるさくなってしまいます。

ところが下の住人ははじめからフルスロットルでした。
『DQN』には気配りという概念がなかったようです
その段階でも十分にうるさかったのですが、その後、僕の予想通り更に騒音は増していきました。


7時10分ごろに、新たに仲間がやってきたようです。
チャイムを連打していました。

7時30分ごろ、また別の仲間が原付でやってきました。
駐輪場で訳もなくエンジンをふかしてました。

7時35分ごろ、再び原付で仲間が登場。
窓越しに室内の仲間と大音量でお話を始めました。

7時40分ごろ、新しいお友達が加わりました。
1人目と同じくチャイムを連打してました。


ザ・近所迷惑です
文句を言ってもよかったのですが、僕の部屋で宅飲みをやる時、奴に苦情を言わせないために放って置くことにしました。
しかし、8時頃になって異変が起きました。
騒音が止んだのです。

始めは場所を移したのだろうと思っていました。
ところが、僕が出かけようと外に出てみるとちゃんと彼らはその部屋にいました。
カーテンがないので部屋の中の様子は、はっきりと分かりました。

喋らずにただ座っている男たち

異様でした。
仲間と飲んでいるのに、一言も会話がない。
30分前までのバカ騒ぎが嘘のようです。

騒いでいるDQNと鉢合わせするのも嫌ですが、静かなDQNというのも怖いです。


なぜ、彼らは急に静かになったのか。
なぜ、一言も喋らないのか。

想像してみました。



①注意された
近所の人に普通に注意されて、しょげていたのではないでしょうか。
だったら最初から騒ぐなよ。
集合住宅なんだから、うるさくすれば注意されるに決まってんだろ。
どうせやるならもっと根性出してやってもらいたいものです。


②闇の儀式説
彼らは昨日、闇の儀式をするためにあの部屋に集まっていたのではないでしょうか。
そのため、一言も喋ってはならなかったのです。
僕はこれが事実であって欲しくはありません。
自分の部屋の下でそんなことが行われていたなんて思いたくないからです。
ましてや、これからもそんな奴の上で暮らさなければならないのかと思うと・・・。


③追悼の宴説
タケシが死んで1ヶ月。
久々に彼の仲間が集まった。
しかし、彼らの顔はやはり暗かった。
すると、そんな彼らにリーダーのヨースケが言った。
 「お前らなんて顔してんだよ。
 あいつは峠に命かけてた。そして、その峠で死んだんだ。
  本望だったんじゃねぇのか?
  あいつはきっとあの世で笑ってるぜ。
  それなのにお前らがそんな暗い顔してんじゃねぇよ」
ヨースケの言葉をきっかけにして、彼らは努めて明るく振舞った。
タケシと騒いだあの頃のように。

しかし、飲み始めるとタケシの不在は重く心にのしかかってきた。
いつでもタケシはムードメーカーだったのだ。
突然、タクの頬を涙が伝った。
タクの涙に誘われるように、みんなが堰を切ったように泣き始めた。
 「お前ら、泣いてんじゃねぇよ」
そういったヨースケの両目からも涙があふれていた。

暖かい夜だった。
タケシが彼らを包んでいるかのようだった。


こんなストーリーがあったのかもしれません。
仮にそうだとしても、
やってることは近所迷惑
これだけは確かです。


結局理由が何だとしても、ああいう連中は嫌ですね。
ちなみに彼らはその後、静かに帰っていきました。
やっぱり喋ってませんでした。
不思議ですね。
僕の中で「関わりたくない度」がまた上がりました。
by song-of-imagine | 2005-05-15 22:16